SIGMA fp Finder Bracket
SIGMA fpのファインダー問題を解決

muk camera service SIGMA fp Finder Bracket 写真・文=澤村 徹

 

ファインダーを載せたいか! SIGMA fpに外付けファインダーを載せたくないか! というわけで、muk camera serviceからニッチな製品が登場した。その名も「SIGMA fp 外付けファインダーはここじゃないとブラケット」というらしい。ライトノベル風の製品名、旬である。発売時には普通の製品名になってしまうかもしれないが、その手の趣向のある人は画面の向こうで大きくうなずいていることだろう。

 

フォクトレンダーの丸型28mmファインダーを装着。装着はきつめで、両親指でぐいぐいと押し込む。ファインダー脱落の心配はなさそうだ。

 

SIGMA fpを持っていない人にはわかりづらい話なので、軽く経緯を説明しよう。SIGMA fp本体にはホットシューがない。ただし、ホットシューユニットが標準付属していて、これを本体の向かって右側に取り付ける。よって、SIGMA fpに外付けファインダーを装着しようとすると、間延びした横長ボディの向かって右端に、外付けファインダーがニョキッと生えることになるのだ。個人的にはこれはこれでおもしろい外観だと思うのだが、レンズとファインダーの位置がかけ離れ、実用性はほぼ皆無。やはりファインダーはレンズの真上にあってこそ、だ。

 

SIGMA fp本体上部を樹脂のブリッジが走る。側面の樹脂はやや薄く、純正グリップの上から問題なくネジ止めできた。

 

両側面からストラップ金具でブラケットを固定する。端子類の着脱を妨げない設計だ。

 

muk camera serviceのファインダーブラケットは、こうしたニーズに応える。3Dプリンターによる樹脂製で、ストラップ取り付け金具でSIGMA fp本体に装着。両サイドからネジ止めでしっかりと固定できる。シューがおおむねレンズの真上に位置し、実用的に外付けファインダーを装着できる。シュー部分はけっこうきつめに設計されており、装着したファインダーが抜け落ちることはないだろう。純正グリップと併用できる点もいい。3Dプリンター製なので仕上げについては期待できないが、かゆいところに手の届くアイテムとして、とても満足度の高い製品だ。なお、本製品は受注生産で、2000円程度で売り出すという。興味のある人はmuk camera serviceに問い合わせてほしい。おそらくすぐに対応してくれることだろう。

●追記:正式に発売されました(2020年9月13日)。

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SIGMA fp 外付けファインダーはここじゃないとブラケット