GR III with JAY TSUJIMURA
あの頃のGRはJAY TSUJIMURAを知らない
あの頃、というのは「GR DIGITALカスタムブック」を書いた頃という意味だが、当時、GRのホットシューは外付けファインダーを載せる場所と信じて疑わなかった。とりあえず何か載せねばならぬとほぼ強迫観念の如くだった。しかし、GR IIIに関してはシューカバー推しでいきたい。なぜか? いま我々にはJAY TSUJMURAという選択肢があるからだ。
「GR DIGITALカスタムブック」を書いた2009年当時、シューカバーは突出した製品が少なかった。純正の樹脂製シューカバーをサードパーティーの金属製に交換するくらいだ。JAY TSUJIMURAがカメラジュエリーをリリースしたのは、GRカスタマイズブームがすでに一段落した2012年頃である。そのためGRをJAY TSUJIMURAで着飾った人はけっして多くないはずだ。
そんなわけで、GR IIIが届くや否や、JAY TSUJIMURAのシルバー製シューカバーを片っ端から試した。まさにその最中、JAYA氏本人からメッセンジャーで連絡が入る。何でもGR IIIが発売になった途端、どのシューカバーがGR IIIに付くのか、お客さんから問い合わせが殺到しているという。GR IIIのホットシューは両サイドの金属が一般的なホットシューよりも短い。そのため装着の可否を確認したいというのだ。とりあえず、手元にあるサンプルを付けては写真をJAY氏に送り、装着感や見え具合をチャットでやり取りする。一通り試した結果は以下の通りだ。
●SONY用
期せずしてGR IIIにジャストフィット。しっかりと装着でき、シューカバーのレールがはみ出すこともない。
●Leica M10用
シューカバーのレールが少しだけ後方にはみ出してしまう。取り付けのテンションは問題ない。
●Mr.M(Leica M Typ240用)
シューカバー後方が液晶面に当たるため、奥まで差し込めない。ホットシューのレンズ側に隙間が生じる。
●Treasure Grip(Leica M Typ240用)
サムレスト部分が液晶面に当たるため、奥まで差し込めない。ホットシューのレンズ側に隙間が生じる。ただし、見た目は最強でこれはこれでアリだと思う。
テスト結果からすると、JAY TSUJIMURAのSONY用シルバー製シューカバーはそのままGR IIIに装着できる。SONY用は4種類発売されているが、どれも問題なく装着できた。リングキャップをダークグレーに換えて、JAY TSUJIMURAを装着。これだけですいぶんとGR IIIの印象が変わるはずだ。お試しあれ。