SHOTEN SE-NZ
ヘリアーハイパーワイドをニコンZで使う

Nikon Z 6 + Heliar-Hyper Wide 10mm F5.6 Aspherical + SHOTEN SE-NZ 写真・文=澤村 徹

 

SHOTENブランドから素のソニーE-ニコンZマウントアダプターが出た。これを心待ちにしていた人も少なくないだろう。すでにTECHARTからTZE-01が発売されているが、これは電子接点付きのスマートアダプターだ。ソニーEマウントのAFレンズを付ける分には重宝するが、ソニーEマウントのMFレンズ、特に電子接点付きのMFレンズとは相性が悪かった。ユーザーとしては実絞りで使いたいだけなのだが、なまじ電子接点があるものだから、誤動作を起こして実絞りでうまく使えないのだ。ソニーE-ニコンZのタダの輪っかがほしい。そんなニーズに応えてくれるのが、このSHOTEN SE-NZというわけだ。

 

右がSHOTEN SE-NZ、ソニーEマウントレンズを実絞りで使用できる。左はTECHART TZE-01、ソニーEマウントレンズのAF動作が可能だ。

 

SHOTEN SE-NZは、TECHART TZE-01から電子接点を取り除いただけの製品だ。これは概念としての話ではなく、本当にTZE-01からチップを取り外しただけだろう、と思いたくなる。それほどマウントパーツの構造はそっくりだ。

SE-NZで大きな恩恵を受けるレンズとしては、まずフォクトレンダーのソニーEマウントの製品が挙げられるだろう。これらは電子接点付きのEマウントレンズなので、TZE-01だと誤動作してしまう。一方、SE-NZとソニーEマウントのヘリアーハイパーワイド10ミリF5.6アスフェリカルを試したところ、問題なく実絞りで撮影できた。電子的な連携は一切なくなるので、EXIFへのレンズ情報書き込みとか距離エンコーダーの利用はできない。要はオールドレンズをマウントアダプター経由で使う際と同じ状態だ。

 

フォクトレンダーのソニーEマウントMFレンズは電子接点を搭載。TZE-01だとこれが誤動作の原因となる。SE-NZの出番だ。

 

個人的にはツァイスのLoxiaをニコンZで使える点もありがたい。Loxiaも電子接点を搭載しており、TZE-01だとやはり誤動作して撮影できない。SE-NZだと実絞りで安定して撮影できた。絞りリングがあり、かつ電磁絞りではないソニーEマウントレンズは、SE-NZを介してニコンZで快適に撮影できるだろう。

 

フォクトレンダーだけでなく、ツァイスのロキシアも装着可能。電子接点付きMFレンズは意外と多いので、SE-NZは重宝する場面が多そうだ。

 

TZE-01がAF機能を無効化できればいいのだが、現状ではそれができない。また、仮に無効化できたとしても、物理的に電子接点がない方が確実性が高い。SHONTEN SE-NZのような素のマウントアダプターというは案外使い勝手がいいのだ。

 

Nikon Z 6 + Heliar-Hyper Wide 10mm F5.6 Aspherical 絞り優先AE F5.6 1/500秒 ISO100 AWB RAW ソニーEマウントボディではすぐれた描写を見せる本レンズだが、ニコン Z 6でも見事の周辺描写だ。

 

Nikon Z 6 + Heliar-Hyper Wide 10mm F5.6 Aspherical 絞り優先AE F5.6 1/500秒 ISO100 AWB RAW ニコンZボディでこの直線の美しさ。光学的に歪曲収差が補正されていることがわかる。

 

Nikon Z 6 + Heliar-Hyper Wide 10mm F5.6 Aspherical 絞り優先AE F5.6 1/640秒 ISO100 AWB RAW 周辺光量落ちが多めだが、これはソニーEマウントボディでも同様だった。

 

SHOTEN SE-NZ
TECHART TZE-01


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