Monarch VII BOA
強靱な極太パラコードストラップ

Monarch VII BOA – OD 写真・テキスト=澤村 徹

 

昨今、ロープタイプのカメラストラップが人気だ。その亜種としてパラコードの編み込みストラップというカテゴリーがある。パラコードはパラシュートコードのことで、有り体に言うと、耐重性に長けた細いアウトドアロープだ。これを編んでブレスレットやベルトにするという手法がすでに確立されており、そのバリエーションとしてカメラストラップも登場した。「パラコード カメラストラップ」で検索してみると、いろいろな編み込みストラップでヒットする。ただ、この手のストラップ、デザイン的にどうにも微妙なのだ。いや、デザイン的にという言い方はアンフェアかもしれない。「この編み方ってカメラストラップにも流用できるよね」という使い回しした感じが透けて見え、素直に向き合えない自分がいる。

そうした中、Monarch VII BOAと出会った。第一印象は綱。ロープストラップというより綱だ。パラコードをこんなにも太く編むなんて、完全に想定の斜め上を行っていた。好みは分かれるだろうが、カメラストラップに特化した編み込みパラコードであることはまちがいない。

 

α7IIにBOAを装着したところ。この存在感のある太さ。綱と呼びたくなる理由がわかってもらえるだろう。

 

BOAはカメラに付けたときの迫力が抜群だ。華奢な印象がなく、それどころか大きめのカメラに付けても堂々としている。ミラーレスやM型ライカとの相性はかなりいい。重たいライカに、同じく重たいオールドレンズを付けた状態でも、このストラップなら安心して携行できる。ちなみにこのストラップ、しっかり編み込まれていて、使用中は一切伸縮しない。すでに数ヶ月使っているが、編み込みが緩む気配はまったくない。色移りしないマテリアルなので、夏場の使用も安心だ。

 

ていねいに編み込んであるため、使っていても緩むことがない。ほぼ伸縮ゼロの強靱なストラップだ。

 

両端はレザーが巻いてある。人工マテリアルのパラコード、天然マテリアルのレザー、異素材コンビネーションがユニークだ。レザーはステッチではなく、パラコードに巻き込んだ上で接着剤で固定されている。いまのところ接着部分が剥がれる気配はない。

 

レザーにメーカーロゴが刻印されている。オプションでレザーエンドをブラックに変更することも可能だ。

 

ちょっと気になったのは、かすかに刺激臭がある点だ。この製品は丸缶に入ってデリバーされるのだが、開封した瞬間、シンナーに似た刺激臭がした。臭いの元はパラコードのようだ。基本的には使っていく内に気にならなくなっていくのだろう。ただ、我が家のBOAは使い終わるといつも丸缶に戻すので、開封のたびにいまだに臭いがする。編む前に軽くウォッシュをかけるなどで対処できる気もするが、どうなんだろう。

なお、BOAシリーズはパラコードの代わりに革丸紐を使った製品もある。丸革紐を綱のように編み上げているのだ。これも相当のインパクトがあり、次にBOAを買うならLeather BOAにしたいと思っている。

 

Monarch VII BOA – OD

 

 


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