Hawkesmill Westminster Leather Camera Strap
ギターストラップみたいなカメラストラップ

Hawkesmill Westminster Leather Camera Strap

クラッシュのボーカリスト、ジョー・ストラマーは、シンプルなストラップでテレキャスを提げていた。切りっぱなしの細いレザーベルトに、申し訳程度のショルダーパッド。あれはフェンダー純正品だろうか。ギターキッズ憧れのスタイルのひとつだ。

ホークスミルのレザーカメラストラップを見たとき、あのジョー・ストラマーのギターストラップを思い出した。躊躇なく「Add to Cart」をクリックする。15ミリ幅のレザーベルトに、40ミリ幅のショルダーパッド。サイドは切りっぱなし、ステッチは極太のレッド。もちろん裏革なんてシャレたものはない。ワイルドで、そしてストイックだ。

 

Hawkesmillは2012年に登場したイギリスのカメラアクセサリーブランドだ。自国の靴工場の協力を仰ぎ、このストラップを完成させた。
太い赤糸でワイルドにステッチを施してある。縫製、カットともに、細部の仕上げはとてもていねいだ。

切りっぱなしのレザーストラップというのは、実のところさほどめずらしいものではない。デザインや太さにちがいこそあれ、昔からよく作られていたスタイルだ。ただし、比較的硬い革を用いることが多く、裏面もパサパサと乾燥しような感触だ。安物のレザーとは言わないが、コストパフォーマンス重視という印象は否めないだろう。

その点、ホークスミルのレザーカメラストラップは、ホーウィン社のクロームエクセルという高級レザーを用いている。シューズに使われることが多く、柔らかで、それでいて耐久性にすぐれたレザーだ。このレザーのセレクトは、相当な贅沢である。鏡面を見るとマットなのに透明感があり、オイルがたっぷりと染み込んでいることが伝わってくる。しかもカメラを提げるとベルト部分が伸縮するほど柔軟だ。素のままの裏革は使うほどに黒ずんでくると思われるが、むしろそこがこのストラップの魅力になるだろう。買い立てのグローブを早くなじませたくて、やたら手にはめたり外したりした幼少時代を思い出した。

 

Horween社のChromexcelは独自の艶が魅力だ。セクシーという表現が適切か怪しいところだが、その艶が色っぽい。
裏革のベージュがチラチラと見え隠れし、このストラップのワイルドな側面を強調している。

最後に取り付け部の完成度の高さに触れておきたい。当て革付きの二重リング式。ありふれたスタイルだが、そのサイズ感がよく考え抜かれている。二重リングは一般的なものよりもひとまわり以上大きく、スクエアの当て革もかなり大きめに作られている。このサイズ感がとても新鮮だ。当て革は速写ケース装着の邪魔になることが多く、購入後すぐに切り取ってしまうことが少なくない。しかしこのホークスミルのストラップに限っては、切り取らずにそのまま使いたい。当て革込みでデザインが完成されているからだ。

 

二重リングがとにかく大きい。一応、小サイズの二重リング(上段左)が付属しているのだが、それですら蔵CURAの二重リング(上段右)よりも大きい。
α7IIに装着したところ。二重リングの大きさが伝わるだろうか。ボディケースによって干渉することもあるので、その点は留意しよう。

ホークスミルのストラップを手にしたとき、少しでも長くこのストラップを身に付けていたいと思った。これだけ気持ちを揺さぶるストラップもめずらしい。

 

Hawkesmill Westminster Leather Camera Strap

 


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